声優はオーディションに受からなければ仕事にはありつけません

将来声優になりたいという人もいますが、声優になるには、専門学校などで演技技術を学んだ後、制作会社に属するためのテストに合格しなければなりません。端的に言って、このオーディションに受かることが出来なければ、仕事を斡旋してもらうことも、作品オーディションを受けることも出来ませんので、一定のスキルを必ず身につけておかなければなりません。
声優プロダクション主催のオーディションでは、演技のみではなく、歌やナレーション技術はもちろんのこと、一般常識や礼儀なども重要視されていて、その人物を総合的観点で評価します。オーディションの際、業界の常識を身につけることも大切ですし、また、プロダクションの傾向も把握することが必要です。

それから昨今では、声優という仕事でも露出が多くなってきたため、見かけも選考ポイントになります。こういった実技選考会は、一般的に書類審査から行われるのが定石です。その審査に通った後、演技などの実技審査に入ります。二次審査以降は、プロダクションごとに様々な面接が行われますが、マイクテストやセリフ課題の他にも、アカペラ歌唱や自由演技など、ユニークなものも増えていっています。

声優になるためには、ただ単に、声が特徴的なだけでは不可能です。きちんとした礼儀やマナーが身についていることは、社会人として当然求められるものですし、さらに、仕事をする上での必要な技能を持っていなくてはなりません。意欲さえあれば声優になれると思っている人も多いでしょうけれども、専門学校へ通ったからといって誰でもなれる職業ではなく、プロダクションに所属出来ても仕事があるとは限らないのです。

また、常時仕事を見つけることが出来るかは、例えどんなにベテランであっても予測出来ませんし、アニメなどの短いスパンで新しいものが発表されるコンテンツでは、数ヶ月毎にオーディションを受けなければ、仕事にはありつけません。
声優になるためには、やる気と忍耐が必要です。まずは、スタートラインに立つためのオーディションに勝ち残ることを目標にしましょう。